日本初!ピックルボール検索サイトをリリース
インタビュー

【インタビュー】吉富町にピックルボールコートが誕生!町が込めた思いとは?

福岡県築上郡吉富町に、3面のピックルボールコートが完成しました。
「広い河川敷でのびのびと楽しめる!」と公式サイトでも紹介されており、町の新しいスポーツスポットとして注目を集めています。

👉 画像参照:吉富町公式サイト【話題のスポーツ上陸!】吉富町にピックルボールコート完成!✨

ピックルボールは、アメリカで人気急上昇中のニュースポーツ。テニスや卓球、バドミントンを融合した競技で、子どもからシニアまで幅広い世代が気軽に楽しめるのが特徴です。

今回の整備には、地域の健康づくりや交流の場づくりといった思いが込められています。
吉富町建設課のご担当者様に、なぜ整備に至ったのか、完成までの課題、そして今後の展望を伺いました。

導入のきっかけ

まずは「どうしてピックルボールを選んだのか」。そこには、町の再整備計画とスポーツの可能性が結びついた背景がありました。

吉富町では「かわまちづくり事業」の一環として、山国川緑地の再整備を進めています。その中で、旧テニスコートを改修し、多目的広場として活用することになりました。この広場を整備するにあたり、「幅広い世代が楽しめ、かつ生涯スポーツとして取り組めるもの」を検討していたところ、以前テレビで見かけたピックルボールを思い出しました。詳しく調査した結果、そのコンセプトが事業の理念に非常に適していると感じ、ピックルボールコートを整備することとなりました。

町民に届けたい思い

では、この新しいコートを町はどのように活用してほしいと考えているのでしょうか。
健康づくりの場であると同時に、人と人をつなぐ交流の場となることが期待されています。

ピックルボールは、いつでも気軽に始められるスポーツであり、長く続けることができる生涯スポーツです。このコートを通じて、町民の皆さんや利用者の方々には、健康増進を図るだけでなく、幅広い世代の方々や近隣市町の方々との交流の場として活用していただきたいと考えています。また、この取り組みが吉富町の新たな賑わいスポットとなることを期待しています。

完成までに直面した課題と取り組み

もちろん、整備はスムーズに進んだわけではありません。まだ日本では知名度が低いスポーツだけに、いくつもの不安や課題がありました。

ピックルボールは、関係者にとってほとんど知られていないスポーツであり、認知度が非常に低い状況でした。また、参考にできる事例がほとんどなく、屋外コート特有の課題である風の影響がどの程度あるかなど、解決すべき不明点が数多くありました。さらに、利用者がどの程度いるのかについても不安がありましたが、「必ずブームが来る」と信じて整備を進めました。

特に、屋外コートであることを踏まえ、コートの塗装には細心の注意を払い、耐久性、防滑性、耐候性に優れた塗料を採用しました。この塗料は、雨で濡れても滑りにくい仕様となっており、安全性を高めています。また、温度抑制効果にもこだわり、通常のアスファルト舗装と比べて路面温度を10度以上低減できる塗料を採用することで、快適にスポーツを楽しめる環境を整備しました。

これからのイベントと広がり

完成したコートは、すでに町内外の交流の場として活用が始まっています。

9月23日には、ピックルボール協会の協力を得て、ピックルボール体験会を実施する予定です。今後も、ピックルボールの普及に向けて様々なイベントの開催を検討していきます。

現在、町内での認知度を向上させるための取り組みとして、役場職員と山国川を管理している国土交通省の職員が協力し、就業時間後に週1回程度ピックルボールを楽しんでいます。この活動は、職員同士の交流を深めるとともに、地域でのスポーツの浸透を図る大切な機会となっています。

まとめ

吉富町に完成したピックルボールコートは、単なるスポーツ施設ではなく、地域の健康や交流を支える新しい拠点です。
河川敷に広がるのびやかな空間で、子どもも大人も一緒にプレーできるスポーツが根づいていく——そんな光景がこれから広がっていきそうです。

ここで生まれる出会いや笑顔が、町に少しずつ新しい風を運んでいく。
吉富町の未来を明るく照らす場所として、このコートがどんな物語を紡いでいくのか楽しみです。

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