ピックルボールを始めたばかりの人ほど、こんな壁にぶつかります。
- 練習ではラリーが続く
- でも試合になると、ネット前でミスが増える
- 強く打とうとしてアウト、浮かせて叩かれる
これはセンスや運動神経の問題ではありません。
ピックルボール特有の「ネット前の構造」を、まだ体で理解できていないだけです。
その理解を一気に深めてくれるのが、ディンクゲームです。
ディンクゲームとは?何をする練習なのか
ディンクゲームは、
ノンボレーゾーン(キッチン)付近で、やさしい返球だけを使ってラリーを続ける練習です。
Instagram:pickle_taka_kagoshima 様
ポイントは「続けること」。
- 速さを競わない
- 決めにいかない
- 相手より上手く打とうとしない
ネット前で、低く・短く・無理をしないボールを打ち合う。
それだけのシンプルな練習です。
👉🏻ディンクの打ち方ワンポイントレッスン
YouTube:ピックルボールジャパンTV【船水雄太】 様
なぜピックルボールでは「ネット前」が重要なのか
ピックルボールには、他のラケットスポーツと決定的に違うルールがあります。
ノンボレーゾーン(キッチン)内では、ノーバウンドで打つことが禁止されているという点です。
これは公式ルールでも明確に定められています。
https://japanpickleball.org/rule/

このルールによって、ネット前ではプレーの考え方そのものが変わります。
ノンボレーゾーン(キッチン)では、
強く打って一気に決めるよりも、相手に攻撃のきっかけを与えないことが重要になります。
ネット前では、
- 無理に打つほど、自分からミスを招きやすく
- 一発で決めにいくプレーは、成功しづらい
- ラリーを保ち、相手のミスを待つ方が展開を作りやすい
という状況が生まれます。
そのためピックルボールでは、
ネット前では「我慢できるかどうか」が勝敗に直結しやすいという特徴があります。
ディンクゲームは、この
「決めにいかない方が有利になる場面」を、
実際のラリーの中で体感するための練習です。
初心者向け・ディンクゲームの基本ルール
まずはこれだけでOK
① 立ち位置
2人(またはダブルス)で、キッチンライン付近に立ちます。
② 打つボール
相手コートのキッチン付近に落とす、やさしいボールのみ。
強く打つ必要はありません。
③ ラリー終了の条件
次のいずれかが起きたら、その時点でラリー終了です。
- ネットミス
- アウト
- 明らかに浮いてしまったボール
④ 禁止事項
スマッシュやドライブは禁止。
この練習では、「決めること」ではなく「続けること」を重視します。
ディンクゲーム案①|ミスが溜まったら負けゲーム(おすすめ)
ルール
- ディンクのみでラリーを行う
- ミスした側に「ミス1」が付く
- 3ミスでその人(またはペア)の負け
- スマッシュ・ドライブは禁止
ゲーム感のポイント
- 1ミス目から緊張感が生まれる
- 見ている側も状況が分かりやすい
👉 初心者サークルで最もトラブルが少ない形式
ディンクゲーム案②|コート入替サバイバル
ルール
- ディンクのみでラリーを行う
- ミスした側はコートアウト(交代)
- 勝ち残り制(最後まで残った人/ペアが勝ち)
- スマッシュ・ドライブは禁止
ゲーム感のポイント
- 回転が早く、人数が多くても回しやすい
- 勝ち残り形式で自然に盛り上がる
- 点数管理が不要
👉 人数が多いサークル向け
サークル練習でディンクゲームが使いやすい!
ディンクゲームは、サークル練習に取り入れやすい要素が揃っています。
- 初心者と経験者が混ざっても成立する
- 強打がないため、ケガのリスクが低い
- コート1面で人数を回しやすい
- 練習の目的を共有しやすい
特に初心者が多いサークルでは、
最初にディンクゲームを入れるだけで、その後の試合が安定しやすくなります。
いきなり試合を始めると、
ネット前で「攻めるべきか」「下げるべきか」が分からず、
プレーが散らかりがちです。
ディンクゲームを先に行うことで、
ネット前では無理をしない、という共通認識を作った状態で試合に入れるのが大きなメリットです。
ディンクゲームをやると試合で何が変わるのか
ディンクゲームを続けている人は、試合中のネット前で次のような変化が出てきます。
- 焦って先に仕掛けなくなる
- 無理な強打を選ばなくなる
- 相手のミスを待つ余裕が生まれる
その結果、
自分から失点につながるミスが明らかに減ります。
ピックルボールの試合では、
常に攻め続けた人よりも、
ミスを抑えた人の方が流れをつかみやすい場面が多くあります。
ディンクゲームは、
その試合感覚を身につけるための、
一番シンプルで再現しやすい練習です。
最後に
ディンクゲームは、
ディンクを上手く打つための練習ではありません。
ネット前で
「攻めるか、つなぐか」
その判断を迷わず選べるようになるための練習です。
ピックルボールでは、
ネット前で起きるミスの多くが
技術不足ではなく、選択ミスから生まれます。
ディンクゲームを通して身につくのは、
正解のショットではなく、
失点につながる選択をしない感覚。
だからこそこの練習は、
初心者にも、サークルにも、
試合の質を底上げする効果があります。
サークル練習やウォーミングアップの一部として、まずは一度、ディンクゲームを取り入れてみてください🏓
