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ピックルボールの練習はゲームだけでいい?子ども82人を調べた最新研究【2026年】

ピックルボールが上手くなるには、どんな練習が効果的なのでしょうか?

ラリーや試合形式の練習はもちろん大切ですが、実はパドルやボールを使わないトレーニングにも注目が集まっています。

2026年10月、8〜12歳のピックルボールクラブに所属する82人を対象に、2種類の練習方法を比較した研究が発表されました。

今回は、その研究内容と、注目されたトレーニングについて紹介します。

SAQトレーニングとは?

今回の研究で使われたのが「SAQトレーニング」という方法です。

走る速さや方向転換、素早く反応する力などを鍛えるトレーニングで、次の3つの能力に注目しています。

  • S=スピード(重心移動の速さ)
  • A=アジリティ(運動時に身体をコントロールする能力)
  • Q=クイックネス(刺激に反応し速く動き出す能力)

例えば、はしご状の器具を使って細かくステップを踏んだり、短い距離をダッシュしたり、合図に合わせて方向を変えたりする練習です。

日本SAQ協会によると、このトレーニングは1980年代後半にアメリカで開発され、フットボールやバスケットボールなどでも取り入れられてきました。

また、2025年に発表されたサッカー選手498人を含む9研究の分析でも、SAQトレーニングによって短距離走や方向転換の能力が改善したと報告されています。

ピックルボールに限らず、さまざまなスポーツで活用されている練習方法なんですね。

子ども82人が2種類の練習を比較

今回の研究は、インドのムンバイにあるピックルボールの育成施設で行われました。

対象は、クラブで1年以上の練習経験がある8〜12歳の子ども82人です。

参加者を41人ずつ、2つのグループに分けて比較しました。

① SAQトレーニングを行うグループ

走る速さ、方向転換、素早い反応などを鍛えるトレーニングです。

  • ラダーを使った細かなステップ
  • 左右への移動や短いダッシュ
  • 音や目で見た合図に反応して方向を変える練習

② ゲーム形式の練習を行うグループ

こちらは、ピックルボールの技術を中心とした練習です。

  • ディンクやストローク
  • ボレー
  • サーブやリターン
  • 少人数でのラリーやゲーム形式の練習

両グループとも、普段のクラブ練習に加えて、週2回・1回約25分のトレーニングを8週間続けました。

8週間後、どんな違いが出た?

研究では、走る速さや方向転換にかかる時間に加え、画面に表示される情報を見て素早く反応できるかも調べました。

その結果、8週間後にはSAQトレーニングを行ったグループの方が、5つの測定項目すべてで良い成績となりました。

8週間後の測定結果

測定項目SAQグループの結果
5m走0.14秒速い
20m走0.30秒速い
90度の方向転換0.49秒速い
余計な情報に惑わされず反応するテスト0.038秒速い
目で情報を探して反応するテスト0.048秒速い

※数値は8週間後の2グループの平均値の差です。

練習開始前と比べると、SAQグループでは各測定項目のタイムが約10〜17%短縮しました。

一方、ゲーム形式の練習グループでは約2〜4%の短縮となっています。

また、4週間後には両グループに明確な差がなく、8週間後になって違いが現れたことも興味深い結果です。

足の速さだけじゃない!反応する力にも違いが

今回の研究で特に注目したいのは、走る速さだけでなく、目で見た情報に素早く反応するテストでも違いが確認されたことです。

ピックルボールでは、相手のショットを見て、ボールが飛んでくる方向を判断しながら動く場面がたくさんあります。

SAQトレーニングでは、ただ素早く動くだけでなく、音や目で見た合図に合わせて動きを変える練習も行われました。

こうした練習が、反応の速さに関係した可能性も考えられています。


今回の研究を読んで、子どものピックルボール練習では、ショットの上達や試合の勝ち負けだけでなく、さまざまな成長に目を向けることも大切だと感じました。

練習の成果はすぐに現れるとは限りませんが、楽しみながらコツコツ続けていくことも大事ですね☺️

子どもたちの可能性を広げる、新しい練習方法として今後も注目していきたいです!


参考

Natural Resources for Human Health|2026年のピックルボール研究

https://www.nrfhh.com/index.php/journal/article/view/3311

Natural Resources for Human Health|論文全文(PDF)

https://www.nrfhh.com/index.php/journal/article/download/3311/1927/7429

日本SAQ協会|SAQトレーニングとは

PLOS ONE|サッカー選手を対象としたSAQトレーニングの研究分析(2025年)

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0316846

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