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なぜピックルボールサークルは「また行きたくなる場所」になるのか

ピックルボールというと、「運動」や「スポーツ」として語られることが多いです。
でも、続けている人にとっては、それだけではない面もあるのかもしれません。

人と会うきっかけになったり、週に一度の楽しみになったり、生活の中でちょうどいい気分転換になったり。
そんなふうに考えると、ピックルボールサークルは、単なる練習の場ではなく、家でも職場でもない「第3の場所」に近づいていくこともありそうです。

「第3の場所」って?

ここでいう「第3の場所」とは、家庭でも職場でもないけれど、自然と足が向くもうひとつの場所のことです。

用事があるから行く、というより、
行けば人がいて、少し話して、少し体を動かして、気持ちが切り替わる。
そういう場所があることは、日常の中で意外と大きいものです。

第3の場所が大事にされるのは、そこでずっと何者かでい続けなくていいからかもしれません。
家では家の役割があり、仕事では仕事の顔があります。
でも、その間にある場所では、そこまできっちりした役割を背負わなくていい。
ただ行って、少し動いて、少し笑って、また帰る。
そんな時間があるだけで、気持ちが少し軽くなることもあります。

ピックルボールが「第3の場所」と相性がいいように感じるのは、入り口の低さが大きいからです。

道具が比較的高すぎず、年齢や経験の差があっても一緒に入りやすい。しかも、長い練習期間を経ないと何も楽しめないタイプのスポーツではなく、わりと早い段階で「打ち合えた」「楽しかった」と感じやすいところがあります。

コートも大きすぎないので、体力勝負になりすぎず、久しぶりに体を動かす人でも参加のハードルを下げやすい。そうなると、上手い人だけの場になりにくくて、「まず来てみる」「一緒にやってみる」が成立しやすいんですよね。

ガチガチの勝負の場というより、少し体を動かして、人と話して、また来ようと思える。その気軽さがあるからこそ、ピックルボールサークルは、ただの練習の場ではなく、日常の中でちょうどいい居場所にもなりやすいのだと思います。

ピックルボールは、人とのつながりが生まれやすい

アメリカのシニア向け情報メディア AARP の記事では、ピックルボールの魅力のひとつとして、人とのつながりが生まれやすいことが挙げられています。
友人とのダブルスや地域リーグへの参加を通して、コミュニティ感が生まれやすく、新しい人と出会い、長く続く友情につながりやすいと説明されています。
ピックルボールは、プレーそのものが1人で完結しにくいぶん、自然と相手や周囲とのやり取りが生まれやすいスポーツです。
ペアで組む、順番を待つ、プレー後にひと言交わす。そうした小さな接点が何度も重なることで、気づけば顔見知りが増えていく。
AARP がコミュニティ感の生まれやすさに触れているのは、そうした積み重ねが起こりやすいからなのだと思います。

海外では、運動だけで終わらない場づくりも進んでいる

ここで参考になるのが、アメリカのビジネス誌 Fast Company の記事です。
Fast Company は、Life Time というアメリカの大型フィットネスクラブ運営会社を取り上げています。

Life Time は、いわゆる普通のジムというより、プールやスパ、カフェ、共用スペースなども備えた会員制の複合施設を展開しています。
施設内には子ども向けや高齢者向けのプログラムもあり、一部の拠点にはコワーキング機能もあるとされています。

つまり、海外では「運動するだけでなく、少し過ごしたり、人と会ったりできる場所」として施設を作る流れも出てきているわけです。
その中で、Life Time は2024年にピックルボールコート数を43%増やし、全米最大の運営者になったと紹介されています。

ちなみに日本でも、「運動するだけでなく、少し過ごしたり整えたりできる施設」は少しずつ増えてきています。
ただ、ピックルボールまで含めて、Life Time のように大きな複合型クラブとして広がっている形は、まだこれからなのかもしれません。


日本でも、ピックルボールサークルはすでに「第3の場所」になっている場面があるのだと思います。
プレーをするためだけでなく、人と会って、少し話して、また来ようと思える。上手くなるためだけに通うのではなく、なんとなく顔を出したくなる。そんな役割を持ち始めているからこそ、これからの広がり方も楽しみです。

参考

Fast Company
Life Time Most Innovative Companies 2025

AARP
5 Ways Playing Pickleball Can Change Your Life

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