ピックルボールのパドルを使っていて、
「買ったばかりの頃の方が、スピンがかかりやすかった気がする」
と思ったことはありませんか?
実はその感覚には、パドル表面の状態が関係しているかもしれません。
これまでピックルボールパドルは、形・重さ・厚さ・コア素材などが注目されてきました。
でも最近の海外ギア情報では、もうひとつ大事なポイントとして、表面のざらつきがどれくらい長持ちするかが話題になっています。
スピン性能は、買ったばかりのときに高いだけではなく、使い続けたあとも保てるかが大切になってきているようです。
パドル表面の“ざらざら”とは?
ピックルボールパドルの表面には、素材や加工によって細かな質感があります。
海外では、この表面のざらつきをgritと呼ぶことがあります。
このざらつきは、ボールとの摩擦に関わる部分です。
ボールがパドルに当たったとき、表面がボールをとらえやすいほど、回転をかけやすくなります。
つまり、パドル表面のざらざらは、スピンやコントロールに関わる要素のひとつです。
ただし、ざらざらしていれば何でも良いわけではありません。
パドルのフェイス素材には、カーボンファイバー、グラスファイバー、グラファイト、コンポジットなどがあります。
現在の高性能パドルではカーボンファイバー系の素材が目立ちますが、素材や表面加工によって、打球感やスピンのかかり方、耐久性は変わります。

ざらざらは、使っていくうちに摩耗する
パドル表面のざらつきは、ずっと新品のまま残るわけではありません。
ボールを何度も打つことで、表面の引っかかりは少しずつ弱くなっていきます。
従来のパドルでは、パドル本体はまだ使えそうなのに、表面のざらつきだけが先に摩耗してしまうこともありました。
その結果、見た目にはまだ使えるパドルでも、スピンやコントロールの感覚が変わってしまうことがあります。
たとえば、
「以前よりスピンがかかりにくい」
「コントロールしにくくなった」
「表面がなめらかになってきた」
と感じる場合は、パドル表面の摩耗もひとつの原因として考えられます。
特に、よくプレーする人や、スピンを使うショットが多い人ほど、この変化に気づきやすいかもしれません。
“新品パドルの優位性”が変わるかもしれない
これまで高いスピン性能を求めるプレイヤーにとって、パドルの表面がどれくらい新しい状態に近いかは大事なポイントでした。
ローカーボンファイバー系の表面は、高いスピン性能で注目されてきましたが、使い続けるうちに表面の細かな質感が少しずつなめらかになり、スピン性能が落ちていくことがあります。
そのため、競技志向のプレイヤーにとっては、
「パドルを定期的に買い替えるか」
「スピン性能の低下を受け入れるか」
という悩みがありました。
そこで注目されているのが、durable gritです。
これは、ざっくり言うと長持ちする表面のざらつきのことです。
買ったばかりのときだけ高いスピン性能を出すのではなく、数週間から数か月使っても、その性能を保ちやすくすることを目指した表面技術です。
ポイントは、単に「もっとスピンがかかる」という話ではありません。
むしろ、スピン性能をどれだけ長く安定させられるかが注目されています。
この流れが広がると、これまでのように「新しいパドルの方が有利」と感じられる場面が、少しずつ変わっていくかもしれません。
Durable Grit技術の例
海外では、表面のざらつきを長く保つための技術として、いくつかの例が紹介されています。
たとえば、Pickleball.comでは次のような技術が挙げられています。
Six Zero:Diamond Tough Texture
ダイヤモンドダストを組み込んだ表面技術
Selkirk:Infinigrit
セラミックを含む表面加工
Spartus:Permagrit
セラミック複合の表面層
11Six24:HexGrit
シリコンカーバイドを組み込んだ表面技術
それぞれ素材や作り方は異なりますが、共通しているのは、使い続けても表面の摩擦を保ちやすくすることを目指している点です。
これまでのように「新品のときだけよくスピンがかかる」だけではなく、スピン性能をどれだけ長く保てるかが、パドル開発のポイントになってきているようです。
長持ちするグリットで注目されているパドル
The Dinkでは、長持ちする表面グリットを備えたパドルとして、次のようなモデルが紹介されています。
- 11Six24 Power 2(HexGrit)
- Selkirk Boomstik(InfiniGrit)
- Honolulu J2CR(Crystal Blue)
- Six Zero Coral(Diamond Tough)
- Spartus P1(PermaGrit)
パドル選びでは、重さや形、素材だけでなく、表面のざらつきがどれくらい長く続くかも、ひとつの比較ポイントになりつつあります。
※モデル名や仕様、承認状況、販売地域は変わる場合があるため、気になるパドルがある場合は、各メーカーや販売店の最新情報を確認するのが安心です。
パドルの進化というと、パワーや軽さ、形の違いに目が行きがちです。
でも今回の話を見ると、表面のざらつきのような細かい部分も、プレー感やパドルの寿命に関わっていることがわかります。
特にスピンを使いたい人にとっては、「新品のときにどれだけ良いか」だけでなく、「その感覚がどれくらい続くか」も大事な視点になりそうです。
今すぐすべての人が気にする必要はありませんが、次にパドルを選ぶときは、表面の質感や耐久性にも少し注目してみると面白いかもしれません。
※商品仕様・価格・在庫状況・大会での使用可否は変更される場合があります。購入や大会での使用を検討する場合は、各公式サイトや販売店、主催者の最新情報をご確認ください。
参考
The Dink
Pickleball Paddle Grit: 5 Durable Paddle Picks
https://www.thedinkpickleball.com/pickleball-paddle-grit-5-durable-paddle-picks/
Pickleball.com
The Year of Durable Grit
https://pickleball.com/blogs/the-year-of-durable-grit
Pickleball Studio
Breaking Down Pickleball Face Materials for Spin
https://pickleballstudio.com/tutorials/breaking-down-pickleball-face-materials-and-grit-for-spin
