「速いボールになると見失う」
「相手が打ってから反応するのが遅れる」
と感じることはありませんか?
ピックルボールでは、動いているボールを目で追ったり、視線を素早く移したりする場面が多くあります。
そこで今回は、実際の研究で使われた4種類の眼球運動をもとに、自宅で1人でも取り入れやすい方法を紹介します。
元になった研究では、慢性的な首の痛みと目に関する不調がある32人を2グループに分け、そのうち16人が通常の運動に加えて眼球運動を行いました。
3週間のトレーニング後、眼球運動を追加したグループでは、頭を動かしても対象を安定して見る力や、目に関する不調に改善が確認されています。
研究では目印としてIDカードを使用していますが、この記事では自宅で1人でも試しやすいよう、人差し指を目印として使います。
※この研究はピックルボール選手を対象にしたものではありません。また、人差し指への置き換え自体が研究で検証されたものではありません。
① 2本の人差し指を交互に見る
両手の人差し指を立て、顔の左右に離して出します。
顔は正面を向けたまま、
右の人差し指 → 左の人差し指 → 右の人差し指
と、目だけを動かします。
頭は動かさないようにします。

② 人差し指を左右に動かして目で追う
片方の人差し指を顔の前に出します。
その指をゆっくり左右に動かし、頭は動かさず、目だけで指を追います。
動いているものを視線で追い続ける練習です。

③ 人差し指を見ながら頭を左右に動かす
今度は人差し指を顔の前で止めます。
人差し指を見続けたまま、頭だけを左右に動かします。
指は動かさず、視線を外さないようにします。
④ 頭と人差し指を反対方向に動かす
最後は少し難しくなります。
人差し指を見ながら、
頭を右へ動かすときは指を左へ、頭を左へ動かすときは指を右へ
動かします。
その間も、目は人差し指を追い続けます。
どのくらいやればいい?
元の研究では、4種類の眼球運動を週3回・3週間、合計9回行いました。
1つの運動を行う時間は、
1週目:30秒
2週目:1分
3週目:2分
と少しずつ長くしています。
※この時間は今回の研究で使われた設定であり、ピックルボール向けの最適な時間として確認されたものではありません。
試す場合は、短時間から無理のない範囲で行いましょう。
最後は実際のボールでも練習
目の動きに慣れてきたら、実際のピックルボールを目で追う練習にもつなげてみましょう。
1人なら壁打ちで、パドルから離れたボールが壁に当たり、戻ってくるまで目で追うことを意識します。
最初はゆっくり打ち、ボールを見失わずに追えるようになったら、少しずつテンポを上げていくと取り組みやすいです。

USA Pickleballでも「見る力」に注目
ピックルボールでも、ボールを見る力への注目は高まっています。
2026年7月、USA Pickleballは視覚トレーニングサービス「Vizual Edge」と提携しました。
Vizual Edgeでは、ボールを追う力、反応の速さ、集中力、判断力などをトレーニングの対象としています。
USA Pickleballも、ボールを追うことからキッチンラインでの瞬間的な判断まで、視覚がピックルボールのプレーで重要な役割を持つと説明しています。
ショットやフットワークだけでなく、「ボールをしっかり見る・追う」ことにも目を向けてみると、いつもとは違った練習につながりそうです。
参考
4種類の眼球運動を行った研究
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10988275
USA Pickleball × Vizual Edge
