寒い季節、屋外でピックルボールを楽しむ人も多いですよね。
でも、冬になるとボールが割れやすくなるという話を聞いたことはありませんか?
実は、ピックルボールは気温によって硬さが大きく変わることがわかっています。
今回は、8種類のボールを異なる温度で比較した実験を紹介します。
寒くなるとボールは硬くなる?
ピックルボールはプラスチック製のため、温度によって性質が変わります。
暖かい環境では柔らかくなり、寒い環境では硬く、もろくなる傾向があります。
また、寒くなるとボールのスピードが速くなる傾向もあり、普段とは違った打球感になることも。
一方、硬くなったボールは衝撃を吸収しにくくなるため、パドルで打ったときにひびが入る可能性も高まると考えられています。
では、実際にどれくらい硬さが変わるのでしょうか?
8種類のボールを3つの温度で比較!
2024年7月、海外の「Pickleball Science」が、8種類のピックルボールについて温度による硬さの変化を調べました。
比較したのは次の3つの温度です。
- 約−1℃:寒い冬の屋外を想定
- 約23℃:一般的な室温
- 約49℃:非常に暑い環境
それぞれの温度条件で、ボールを押したときの変形しにくさを測定しました。
その結果、8種類すべてのボールが、約23℃から約−1℃になると硬くなっていました。
さらに2026年、海外メディア「PaddleLedger」がこの測定データを詳しく分析したところ、硬さの増加率は約27〜68%だったことがわかりました。
同じボールでも、気温によってこれほど違いが出るのは驚きですね。

ボールの種類によって違いも!
さらに面白いのが、ボールによって硬くなり方が違うことです。
実験に使われた8種類のうち、4種類のデータを見てみましょう。
| ボール | 約23℃ | 約−1℃ | 硬さの増加率 |
|---|---|---|---|
| Franklin X-40 | 112 | 183 | 約63% |
| Selkirk Pro | 119 | 200 | 約68% |
| JOOLA Primo | 171 | 217 | 約27% |
| Core Outdoor | 112 | 179 | 約60% |
※数値はボールを押したときの硬さを表す測定値(lb/in)です。大きいほど変形しにくいことを意味します。増加率は、約23℃と比べてどれくらい硬くなったかを示しています。
例えば、Selkirk Proは寒くなると硬さが約68%増加しました。一方、JOOLA Primoは約27%しか増加していません。
ところが、約−1℃で実際に硬かったのはJOOLA Primoの方でした。
これは、JOOLA Primoがもともと硬いボールだからです。
今回の実験でわかったのは、ボールによって元の硬さも、寒さによる変化も違うということです。
ただし、硬さだけで冬の使いやすさや割れにくさまで判断することはできません。
じゃあ、冬はどんなボールを使えばいい?
Pickleball Scienceでは、寒い環境でプレーする場合、低温でも比較的柔らかいボールを選ぶことをすすめています。
今回の実験では、Centaur RepublicとCore Outdoorが、約−1℃の条件で最も低い硬さを示しました。
ただし、今回測定したのはボールの硬さです。
実際に何回打ったら割れるのか、どの商品が最も長持ちするのかまでは調べていません。
そのため、今回の結果だけで「このボールなら冬でも割れない」と判断することはできません。
寒い日の屋外プレーでは、ボールにひびが入っていないか確認し、予備のボールを準備しておくと安心ですね😊
おわりに
今回の実験で興味深いのは、同じボールでも気温によって硬さが大きく変わるということです。
普段と同じパドル、同じ打ち方なのに、冬になるとボールの感触が違うと感じることがあるかもしれません。
ボール選びというと、メーカーや価格に目が向きがちですが、プレーする季節も一つの判断材料になるというのは面白い発見です💡
今後、実際にボールを打ち続けて耐久性を比較する実験も増えれば、冬に適したボール選びがもっとわかりやすくなりそうです。
参考
Pickleball Science|How Does Temperature Affect a Pickleball?(2024年7月26日)
8種類のボールを3つの温度条件で測定した元データ。
PaddleLedger|Why Pickleballs Crack in Cold Weather(2026年9月11日)
元データをもとに、低温時の硬さや変化率を比較した分析記事。
https://paddleledger.com/articles/why-pickleballs-crack-in-cold-weather
