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ピックルボール発祥の地シアトルを巡る旅ガイド|ベインブリッジ島から市内観光まで

すべてはここから始まった

ピックルボールは1965年、アメリカ・ワシントン州シアトル近郊の ベインブリッジ島で誕生しました。
議員ジョエル・プリチャードが家族と過ごす夏の休日に「誰でも楽しめる遊びを」と考案したのが始まりです。テニスや卓球、バドミントンの要素を組み合わせ、庭に即席で作ったコートが最初の舞台でした。

いまや世界で数百万人が楽しむスポーツに成長したピックルボール。その“ルーツ”を体感できるのが、シアトルを中心とした旅なのです。

フェリーで行くベインブリッジ島への船旅

シアトル・ダウンタウンのフェリーターミナルから約35分の船旅で、ベインブリッジ島に到着します。通勤にも使われるこのフェリーは、観光客にとってはシアトルの街並みや湾の景色を楽しめるミニクルーズのような存在。海を渡る爽快感は、それだけでも旅の気分を盛り上げてくれます。

フェリーを降りると、のどかな街並みと豊かな自然が広がります。小さなカフェやギャラリーが点在する中心地・Winslowの散策は、島の雰囲気を味わうのにぴったり。さらに、ピックルボールの発祥を称えて整備された記念コートは、地元プレイヤーや観光客が集う人気スポットです。加えて、自然を満喫できる庭園『ブローデル・リザーブ』など、訪れる価値のある名所も点在しています。

※ブローデル・リザーブ(The Bloedel Reserve)は、ベインブリッジ島にある森林公園。面積は150エーカー(0.6 km²)。

写真:Joe Mabel(CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons)

旅行者向けに「Bainbridge Island Pickleball Experience」という体験ツアーもあり、実際に参加した人からは
ピックルボール愛好者にとって最高の一日だった!知識豊かなガイドが楽しく案内してくれた
といったレビューが寄せられています(Tripadvisor)。

シアトル市内で楽しむピックルボール

シアトル市内には、ピックルボール専用コートや多目的コートが市の管理で整備されており、旅行者でも気軽にプレーできます。

  • Green Lake Park:ジョギングやカヤックで人気のシアトル有数の都市公園。近年はテニスコートの一部がピックルボール対応となり、市民の交流の場としても親しまれています。

写真:Shakespeare(CC BY-SA 3.0 & GFDL, via Wikimedia Commons)

  • Jefferson Park:シアトル南部に広がる市営公園で、ピックルボールコートも複数整備されています。地元プレイヤーが集まる活気あるスポットで、観光で訪れた人でも利用しやすい雰囲気があります。
  • コミュニティセンターやYMCA:雨の多いシアトルでは、屋内でピックルボールが楽しめる施設も整っています。市が運営するコミュニティセンターでは“ドロップイン”と呼ばれる飛び入り参加の時間があり、旅行者でも気軽にプレー可能です。

シアトルのピックルボールコミュニティは非常に活発で、Meetup の「Seattle Pickleball」グループには現在760人以上が参加しており、初心者向けのプレー会も頻繁に開催されています Meetup
また、Facebookには『Seattle Pickleball』など地域コミュニティグループがあり、プレイ日程の共有や参加希望の問い合わせにも柔軟に対応してもらえます。 Facebookseattlemetropickleball


シアトル観光の定番スポット

ピックルボール体験だけでなく、シアトルには見どころが数多くあります。

スペースニードル

1962年の万博に合わせて建設されたシアトルのシンボル。高さ184mから眺める市街地と湾の景色は圧巻です。夜景スポットとしても人気。

パイクプレイス・マーケット

シアトルに来たら絶対に外せないのが、100年以上の歴史を持つ「パイクプレイス・マーケット」。
市場に一歩足を踏み入れると、威勢のいい掛け声や人々の笑い声が響き渡り、活気に包まれます。

特に有名なのが、鮮魚店「Pike Place Fish Market」での “魚投げ”パフォーマンス。大きなサーモンが空を飛び、店員が見事にキャッチする光景は思わずカメラを向けたくなる瞬間です。観光客も声援に加わり、市場全体がショー会場のような盛り上がりに。

さらに、マーケットには新鮮な魚介類や野菜、フルーツだけでなく、地元アーティストによるクラフト雑貨や花屋、ベーカリーなどが軒を連ねています。朝から晩まで散策しても飽きないほど、多彩なお店がひしめき合っています。

食べ歩きも楽しみのひとつ。特に人気なのが、行列必至の「Pike Place Chowder」のクラムチャウダー。クリーミーで濃厚な味わいをパンに浸しながら食べ歩けば、これぞシアトル!という気分に浸れます。

スターバックス1号店

コーヒー好きなら外せないのが、パイクプレイス・マーケット近くにある スターバックス1号店。創業当時のロゴを掲げた外観が目印で、店内は観光客で常ににぎわっています。ここでしか手に入らない限定マグやタンブラーは、お土産として大人気です。

チフーリ・ガーデン&ガラス

世界的ガラスアーティスト、デイル・チフーリの作品が展示された美術館。幻想的な色彩のガラス作品はインスタ映え間違いなし。

ディスカバリー・パーク

ディスカバリー・パークは、シアトル最大の都市公園。森や草原のトレイルを歩きながらピュージェット湾の絶景を望むことができ、都市の喧騒を忘れてリフレッシュするのに最適です。広大な海岸線では、砂浜を散歩したり潮風を感じたりと、シアトルならではの自然を体感できます。


シアトルで味わいたいグルメ

旅の楽しみといえばやっぱり「食」。シアトルにはおいしいものがたくさんあります。

まずはパイクプレイス・マーケットの名物「Pike Place Chowder」。濃厚でクリーミーなクラムチャウダーは、寒いシアトルの街歩きにぴったり。湯気の立つスープを片手に市場を歩けば、シアトルに来た実感がわいてきます。

海に面した街なので、シーフードも充実。サーモンのグリルやカニ(ダンジネスクラブ)は特に人気で、港のレストランで味わう一皿は格別です。

そしてシアトルはクラフトビールの街でもあります。街には小さなブルワリーが点在していて、フルーティーなエールやホップの効いたIPAなど、個性豊かな味を飲み比べできます。地元の人と一緒に乾杯すれば、旅がもっと楽しくなるはず。

さらにコーヒー文化も忘れてはいけません。スターバックス1号店はもちろんですが、街にはおしゃれな独立系カフェがたくさんあります。カフェごとに違う味わいや雰囲気を楽しめるので、コーヒー好きには天国のような街です。

写真:The Crab Pot Seattle


日本からのアクセスとモデルプラン

日本からは成田・羽田からシアトルへの直行便があり、フライト時間は約9〜10時間。シアトル・タコマ国際空港から市内へはライトレールで約40分とアクセスも良好です。

モデルプラン(3泊5日)では、

  • 1日目:到着後、市内散策で旅をスタート
  • 2日目:フェリーでベインブリッジ島へ。ピックルボール発祥の地巡りと島の観光
  • 3日目:シアトル市内でピックルボール体験+主要観光スポットめぐり
  • 4日目:美術館やカフェ巡り、ショッピング
  • 5日目:帰国

といった流れで、短期間でも発祥地とシアトル観光をどちらも楽しむことができます


ピックルボールから広がる、心に残る旅

ピックルボールをきっかけに旅に出る──そんな新しいスタイルが、ここシアトルにはあります。発祥の地に立ち、現地の人とラリーを楽しみ、街では絶景やグルメを満喫する。スポーツ好きにも、旅好きにも心に残る時間になるはずです。
日本ではまだあまり知られていないこの体験、次の旅行の候補にぜひ加えてみてください。

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