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2017年から約900%増!アメリカのピックルボールコート数から見る“次の広がり方”

はじめに|急に増えたコート、その次に来るもの

アメリカで一気に広がったピックルボール。

コロナ禍以降、屋外で楽しめるスポーツとして人気が高まり、公園やスポーツ施設にもピックルボールコートが増えてきました。

ただ、2026年に入り、アメリカの大都市ではコートの増加ペースに少し変化が出ています。

これは「ピックルボール人気が終わった」という単純な話ではありません。
短期間で一気にコートが増えたからこそ、これからは「どれだけ増やすか」だけでなく、「今あるコートをどう使っていくか」も大切になります。

アメリカ100大都市で、コート増加率は4%に

Axiosは、公園データを集計する非営利団体Trust for Public Land(TPL)のデータをもとに、アメリカの人口上位100都市にあるピックルボールコート数の変化を紹介しています。

それによると、2025年から2026年にかけて、ピックルボールコートの増加率は4%でした。

2025年は13%増、2024年は14%増だったため、ここ数年と比べると伸びはかなり落ち着いています。

ただし、コートが減っているわけではありません。
都市では今もコートが増えています。

変わってきたのは、増えるスピードです。

一気に広がった時期を過ぎて、コート整備のペースが少し落ち着いてきたようです。

リッチモンドでは、急増後に横ばいへ

バージニア州リッチモンドでは、ピックルボールコートが短期間で大きく増えました。

TPLの集計では、リッチモンドのコート数は2023年に12面、2024年に21面、2025年に31面となっています。

一方で、2026年は31面のまま横ばいです。

数年で一気に整備が進み、その後は増加が落ち着いた形です。

なお、このコート数には、テニスとピックルボールの両方のラインが引かれた共用コートも含まれています。

つまり、ピックルボール専用コートだけでなく、既存のテニスコートなどを活用しながら広がってきた面もあります。

それでも、2017年から見ると約900%増

増加ペースは落ち着いていますが、長い目で見ると、ピックルボールコートは大きく増えています。

TPLによると、アメリカの大都市の公園には現在3,765面のピックルボールコートがあります。

これは2017年から約900%増えた数字です。

この数字を見ると、ピックルボールが一時的に話題になっただけのスポーツではないことがわかります。

数年でコートが一気に増えた。
だからこそ、今は「もっと増やす」だけでなく、「増えたコートをどう使うか」という話に移ってきています。

公園の中で、ピックルボールだけが主役ではない

Axiosの記事では、ピックルボールコートの増加ペースが落ち着く一方で、ほかの公園設備への支出も伸びていると紹介されています。

たとえば、庭園、屋外フィットネスエリア、ディスクゴルフなどです。
ディスクゴルフは、日本ではまだあまり馴染みがありませんが、フライングディスクを使って専用のゴールを目指す屋外スポーツです。

ここで大切なのは、ピックルボール以外の公園利用にも予算が向けられているという点です。

公園は、ひとつのスポーツだけの場所ではありません。
運動する人、散歩する人、子どもと遊ぶ人、静かに過ごしたい人など、いろいろな人が使います。

ピックルボールが広がるほど、「コートを増やす」だけでなく、ほかの利用者とのバランスも大切になります。

日本でピックルボールが広がる時も、体育館やテニスコート、多目的スペースなどを使う場面が多いからこそ、こうした視点は欠かせません。

日本では、今ある場所をどう活かすかもテーマに

ピックルボールコートが増えることは、プレイヤーにとってうれしいことです。

ただ、コートがあるだけで、誰にとっても使いやすい場所になるわけではありません。

初心者が入りやすい時間があるか。
テニスなど既存スポーツの利用者と無理なく共用できるか。
混雑した時のルールがわかりやすいか。
音や利用時間への配慮があるか。

こうした部分まで整っていて、初めて「続けやすい場所」になります。

日本でも、ピックルボールを体験できる場所は少しずつ増えています。

ピックルボールワンの「日本のピックルボール市場調査2026」では、現在のプレー場所として、公共体育館が49.5%、テニスコートが37.9%、専用コートが30.1%と紹介されています。

この数字を見ると、日本では専用コートだけでなく、体育館やテニスコートなど、すでにある場所を活用しながら広がっていることがわかります。

だからこそ、日本でピックルボールが広がっていくうえでは、「専用コートを増やすこと」だけが答えではありません。

今ある場所をどう活かすか。
既存のスポーツや地域の利用者と、どう気持ちよく共用していくか。

その視点も、これからのピックルボールには欠かせないテーマになりそうです。

アメリカのコート増加ペース鈍化は、日本にそのまま当てはめる話ではありません。
ただ、コートが増えた後にどんな課題が出てくるのかを考えるうえでは、参考になる動きです。

日本でこれからピックルボールが広がっていくなら、数を増やすこととあわせて、今ある場所を上手に使う工夫にも目を向けていきたいですね。


参考

Axios「Richmond’s pickleball boom shows signs of slowing」
https://www.axios.com/local/richmond/2026/05/29/richmond-pickleball-courts-parks-growth-slowdown-2026

Trust for Public Land「2026 ParkScore / Amenities Dashboard」
https://public.tableau.com/app/profile/trustforpublicland/viz/2026CPFAmenities/Amenities_Dash

PICKLEBALL ONE「日本のピックルボール市場調査2026」

https://pickle-one.com/research/2026-competitor-population

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