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PPAツアー&MLPが2025年の“急成長”を発表:観客6万人、視聴7,000万分、収益110万ドル超…ピックルボールが「観るスポーツ」になってきた

「ピックルボール、最近よく聞くな」と感じる人も増えてきました。
今回はその印象を裏づけるように、観客数や視聴時間などの具体的な数字が公開されています。

米国のプロピックルボールを代表する PPA TourMajor League Pickleball(MLP) は、2025年の実績として、観客・視聴・チケット収益・スポンサー・SNSなどが大きく伸びたと発表しました。

この記事では、発表の数字を追いながら、いま何が起きているのかを整理します。


まず、今回の発表は何がすごいの?

ひとことで言うと、ピックルボールが「人気らしい」で終わらず、イベントとして回り始めたことが数字で見える点です。
会場に人が集まり、配信で見られ、SNSやYouTubeで拡散され、スポンサーも動く――そんな“スポーツビジネスの流れ”が、2025年は一段強くなった、という内容になっています。


UPA主催「World Championships」で見えた成長:観客6万人、視聴7,000万分

今回の発表の中でも、いちばん分かりやすいのが「2025 UPA: Jenius Bank Pickleball World Championships(MLP Cupを含む)」の数字です。

この大会では、チケットとホスピタリティを合わせた収益が110万ドル超(日本円で約1億6,000万〜1億7,000万円規模)。
来場者数は延べ6万人超と、新記録を更新しました。

配信面でも動きがあります。
Pickleballtvでの総視聴時間は7,000万分超。内訳を見ると、World Championshipsが5,320万分、MLP Cupが1,740万分となっています。

さらに、PPAとMLPの公式SNSでは、関連投稿のインプレッションが5,400万に達しました。

会場に足を運ぶ人が増え、配信でも多くの人が試合を見て、SNSでも話題になる。
「現地」と「オンライン」の両方が同時に伸びていることが、この数字からはっきり見えてきます。


PPAツアーは「1大会ごとに存在感が増している」

PPAツアーの発表で特徴的なのは、
「年間合計」よりも「1大会あたりの伸び」を強調している点です。

実際、数字を見ると変化がはっきりしています。

公式SNSでは、1大会あたりのインプレッション数がほぼ2倍に増加
配信プラットフォームのPickleballtvでも、1大会あたりの視聴時間が95%増と大きく伸びています。

会場の動きも同様です。
アメリカ国内の大会では、チケット収益が1大会あたり33%増
観客数も1大会あたり16%増と発表されています。

PPAツアーは、米国を中心に開催される、トッププロ選手が出場するピックルボールのプロ大会ツアーです。


MLPは「スポンサー・動画・SNS」が一気に伸びた

一方のMLPは、“ビジネスとしての伸び”を前面に出した発表になっています。

まず象徴的なのが、チームの評価額です。
LA Mad Dropsは1,300万ドル(約20億円前後)の評価で、過半数株式の取引としてリーグ記録になった、とされています。さらに拡張チームのPalm Beach Royalsは1,600万ドル(約24億円前後)評価で、拡張フランチャイズとして新記録だと発表されています。

数字が大きいだけでなく、
「プロリーグのチームに、これだけの価値が付く段階に来た」
という点が、いまのMLPを象徴しています。

収益面でも動きはかなりはっきりしています。
スポンサー収益は2024年合計の2倍超に拡大
チケット収益は94%増総来場者数も52%増と発表されています。

さらに目を引くのが、映像とデジタルの伸び方です。
テレビなどの線形配信では放送時間が2倍以上に増え、
Pickleballtvでの視聴時間も141%増
YouTubeの再生回数は230%増、公式SNSのインプレッションは407%増と、
“見られる・拡散される”数字が一気に跳ね上がっています。

MLP(Major League Pickleball)は、チームで戦う米国のプロリーグです。


“テレビで一番見られた試合”も数字で出ている

MLPプレーオフについては、「どれくらい注目されたのか」が具体的な数字で示されています。

CBSで放送された2025年のMLPファイナル第1試合(New Jersey 5s vs Columbus Sliders、2025年8月23日)は、
平均49.9万人が視聴しており、これはMLP史上最多。さらに2024年のPPAとMLP統合以降では、ピックルボールで最も視聴された試合だったとされています(Nielsen Big Data)。

会場の盛り上がりも同様です。
プレーオフ全体では、前年と同じ開催日数で比較して、

  • チケット収益が122%増
  • 総来場者数が57%増

という結果が出ています。

MLPプレーオフとは、MLPのレギュラーシーズン終了後に行われる優勝決定戦で、上位チームが進出してリーグのチャンピオンを争います。


ピックルボールは「競技」から「カルチャー」に近づいている

この発表を読んでいて一番感じるのは、ピックルボールが“新しいスポーツ”から、少しずつ 「観戦・動画・SNS込みのカルチャー」に近づいてきたことです。

観客が増え、配信の視聴時間が伸び、SNSで話題が回り、スポンサーが増える。
この循環が回り始めると、スポーツは「やっている人だけのもの」から、「見て知っている人が増えるもの」へ変わっていきます。

日本はどうかというと、現状ではアメリカほど“プロ観戦が日常”という段階ではないと思います。ただ、世界でこうした数字が積み上がるほど、映像やニュースが増え、話題が入り込む余地は確実に広がります。
日本のピックルボールも、競技人口の増加だけでなく、「見る・知る」側の入口が増えていくと、盛り上がり方が変わってくるはずです。

2025年は、その“次のフェーズ”が数字で見えた年。
今回の発表は、そういう転換点をはっきり見せてくれたニュースだと感じました。


出典・参考資料

※円換算は参考値です(1ドル=154.5円で換算、2026年1月27日時点のレートを参照)。為替レートにより金額は変動します。

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