はじめに|カナダでもピックルボール人口が増加中
ピックルボールの人気は、アメリカだけでなくカナダにも広がっています。
Pickleball Canadaが発表した2026年調査では、カナダでピックルボールをプレーしている人は約180万人と推定されています。
2025年は約154万人だったため、1年で14%増加したことになります。さらに、2022年の約100万人と比べると、3年間で80%増えた計算です。
急に一時的なブームが起きたというより、少しずつプレーする人が増え、スポーツとして根づき始めている様子がうかがえます。
- 会員数も増え、地域での広がりが見えてきた
ピックルボールを楽しむ人が増えているだけでなく、Pickleball Canadaの有料会員数も伸びています。
2025年の有料会員数は93,888人。
2024年末の85,329人から10%増えました。
特に会員数が多いのは、オンタリオ州、ブリティッシュコロンビア州、ケベック州です。
この3つの地域は人口も多く、ピックルボールが地域のスポーツ活動として広がっていることがわかります。
- Z世代にも広がるピックルボール
今回の調査で注目したいのは、若い世代にも参加が広がっている点です。
Pickleball Canadaの発表では、Z世代の参加は85%増加したとされています。
また、1965年〜1980年生まれを指すX世代でも、参加は27%増えていました。
ピックルボールは、ルールが比較的わかりやすく、運動経験に関係なく始めやすいスポーツです。
そうした入りやすさが、世代を超えて参加者を増やしている理由のひとつかもしれません。
- 人気の理由は、やっぱり「楽しい」から
では、なぜカナダでピックルボールをする人が増えているのでしょうか。
調査で最も多かった参加理由は「楽しさ」です。
回答者の85%が、ピックルボールをする理由として楽しさを挙げています。
次に多かったのは「健康・フィットネス」で、48%でした。
この結果を見ると、ピックルボールは「運動になるから」だけで選ばれているわけではなさそうです。
ルールがわかりやすく、人と一緒に楽しみやすい。
その入りやすさが、続けやすさにもつながっているのかもしれません。
健康のために始めた人が、気づけば仲間と遊ぶ時間そのものを楽しんでいる。
そんな広がり方が、ピックルボールらしい魅力だと感じます。
- 伸びている一方で、「情報」と「場所」が課題に
参加者が増えている一方で、課題もあります。
調査では、参加するうえでの障壁として「ピックルボールに関する情報不足」が17%、「施設不足」が15%と報告されています。
興味を持つ人が増えても、始め方や参加できる場所がわかりにくいと、実際のプレーにはつながりにくくなります。
この点は、日本でピックルボールを広げるうえでも参考になります。
日本でも、初めて参加する人が不安に感じるのは「場所」や「持ち物」だけではありません。
むしろ知りたいのは、自分のレベルで参加して大丈夫なのか、ルールを知らなくても入れるのか、いきなり試合形式になるのか、といった部分です。
施設やサークルの案内では、参加費や持ち物に加えて、「初心者向けの説明があるか」「未経験者だけでも参加しやすい回なのか」「ゲーム中心か、練習中心か」「一人参加でも入りやすい雰囲気か」「レベル分けがあるか」までわかると、初めての人はかなり安心できると思います。
参加する前の不安が少し減るだけでも、ピックルボールを始める一歩はぐっと近づくのではないでしょうか。
参考
Pickleball Canada「Pickleball in Canada – 2026 Survey」
https://pickleballcanada.org/pickleball-in-canada-2026-survey/
Pickleball Canada「Facility Guidebook」
https://pickleballcanada.org/pickleball-canada-is-proud-to-announce-the-development-of-the-facility-guidebook-created-in-partnership-with-ipop-to-advance-facility-development-nationwide/
