ピックルボールで頭上を越える高いボールが来ると、慌てて後ろ向きに追いかけてしまうことがあります。
しかし、ボールを見上げながら後ろへ移動すると、足元や後方を確認できず、転倒につながる可能性があります。
特に、久しぶりに運動する人やシニア世代は、無理にボールへ追いつくことよりも、安全に体の向きを変える動きを覚えることが大切です。

ロブとは?
ロブとは、相手の頭上を越えて、コートの後方へ落ちるように高く打つショットです。
キッチンライン付近にいる相手を後ろへ動かすためなどに使われます。
後ろ向きの移動は転倒の原因になりやすい
2024年に発表された研究では、レクリエーションでピックルボールを楽しむ92人を調査しています。
そのうち42%が、プレー中に転倒した経験があると回答しました。転倒した主な場面として挙げられたのが、ボールへ大きく踏み込んだときと、後ろ向きに移動したときです。
後ろ向きに移動すると、進む先が見えないだけでなく、重心が後方へ移り、足が引っかかったときに体勢を立て直しにくくなります。
ロブを追うときは、ボールだけを見て後ろへ下がらないことが大切です。
ロブが来たら体の向きを変える
ロブが上がったら、正面を向いたまま後ろへ下がるのではなく、片方の足を引いて体を横向きにします。
右利きの場合は、左足に体重を移しながら右足を後ろへ引きます。左利きの場合は反対に、右足へ体重を移し、左足を後ろへ引きましょう。
動き方は次の順番です。
- ロブが上がったことを確認する
- 利き手側と反対側の足へ体重を移す
- 利き手側の足を後ろへ引く
- 体を横向きにしてコート後方へ移動する
- ボールの後ろへ回り込み、体勢を整えてから打つ
最初はボールを使わず、足を引いて体の向きを変える動きだけを練習すると、試合中にも慌てず対応しやすくなります。

深いロブは一度バウンドさせてもいい
頭上を大きく越えるロブに対して、無理にジャンプしたり、後ろへ手を伸ばしたりする必要はありません。
安全に追いつけないと感じたら、一度バウンドさせてから返しましょう。
ボールが落ちるまでの時間を使って後方へ移動すれば、無理な姿勢で打つよりも安全に返しやすくなります。
ダブルスでは早めに声をかける
ダブルスでは、2人が同時にロブを追うと、ぶつかったり進路が重なったりすることがあります。
ロブが上がったら、次のような短い言葉で早めに伝えましょう。
- 「私が行きます」
- 「お願いします」
- 「チェンジ」
ロブを追って左右の位置が入れ替わった場合は、「チェンジ」と伝えると、パートナーも次の位置を判断しやすくなります。
ペアで使う言葉をあらかじめ決めておくと、急なロブにも対応しやすくなります。
ロブへの対応は、足の速さだけで決まるものではありません。プレー前に体の向きを変える動きを確認し、ダブルスではペアと使う言葉を決めておくと、急なロブにも落ち着いて対応しやすくなります。
届きそうにないボールを無理に追わないことも、ピックルボールを安全に長く楽しむための大切な判断です☺️
参考
The Dink|ロブを安全に追う動き方
https://www.thedinkpickleball.com/how-to-cover-a-pickleball-lob-safely-for-seniors/
International Journal of Sports Physical Therapy|ピックルボール中の転倒に関する研究
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11368447/
