最近、テレビやSNSで耳にすることが増えた「ピックルボール」。
テニスのようなコートで、卓球のラケットを大きくしたような道具を持ち、穴だらけのボールを打ち合う。
なんだか不思議なスポーツですが、実は今、アメリカで大人気!
2025年には約2,430万人がプレーしたというから驚きです。
日本でも少しずつ注目されているピックルボール。一体どんなスポーツで、何がそんなに面白いのでしょうか?
今回は、基本の遊び方から意外な歴史、ちょっと面白い雑学まで、初めての人にもわかりやすく紹介していきます!
そもそも、ピックルボールって何?
ピックルボールを簡単に説明すると、テニス・卓球・バドミントンを組み合わせたようなスポーツです。
ネットを挟んでボールを打ち合うところはテニスに似ていますが、コートはバドミントンのダブルスと同じ大きさ。
縦約13.4m、横約6.1mで、テニスのダブルスコートと比べると約3分の1の広さです。
1対1でも遊べますが、人気なのは2人ずつペアを組んで戦うダブルス。
コートが比較的コンパクトなので、初心者でも挑戦しやすいのが特徴です。
ラケットは板!ボールには穴がいっぱい!
ピックルボールで使うラケットは「パドル」と呼ばれています。

テニスのような網目状のガットはなく、卓球のラケットを大きくしたような形です。
そして、もうひとつ特徴的なのがボール。
なんと、26〜40個もの穴が開いています!
プラスチック製で、テニスボールのような毛はありません。

パドルで打つと「パコン!」「カコン!」という独特の音が鳴ります。
この穴は飾りではなく、ボールの飛び方に関わる大切な部分。
屋内用と屋外用で、穴の形状や数などが異なる製品もあります。
ちなみに、パドルには木製やカーボンファイバー製など、さまざまな種類があります。
見た目は少し変わっていますが、この道具で実際にラリーを始めてみると、テニスとも卓球とも違う感覚を楽しめます。
どうやって遊ぶの?ルールは意外とシンプル!
基本は、ネットを挟んでボールを打ち合い、相手が返せなければラリー終了。
テニスや卓球をイメージするとわかりやすいでしょう。
ただし、ピックルボールならではの面白いルールもあります。
最初はお互いにワンバウンド!
試合はサーブから始まります。
基本のサーブは、下からすくい上げるように打ち、斜め向かいの相手コートへ入れます。
ここからが少し変わっています。
サーブを受ける側は、ボールが地面に1回跳ねてから返球。
さらに、サーブを打った側も、返ってきたボールを1回跳ねさせてから打ち返さなければなりません。
最初は両チームとも1回ずつバウンドさせる。
このルールさえ覚えておけば、試合の流れを理解しやすくなります。

そのあとは、バウンドさせて打っても、空中のボールを直接打ってもOKです。
コートの中に「キッチン」がある!?
もうひとつ、ピックルボールには不思議なルールがあります。
なんと、コートの中に「キッチン」と呼ばれるエリアがあるんです。
キッチンとは、ネットの両側にある奥行き約2.13mのエリアのこと。
ここでは、空中のボールを直接打ち返す「ボレー」が禁止されています。

ただし、キッチンに入ること自体はOK!
一度バウンドしたボールなら、キッチンの中からでも打ち返せます。
このルールがあることで、ネットのすぐ近くから強烈なスマッシュを打ち続けるような戦い方が制限されます。
相手が打ちにくい場所を狙ったり、ボールをふわっと落としたり。
力だけではなく、頭を使った駆け引きも楽しめるんです。
何点取ったら勝ち?
一般的な試合では11点を目指して戦います。
ただし、2点差をつけないと勝てません。
10対10になった場合は、12対10など、どちらかが2点リードするまで続きます。
基本的な得点方式では、サーブを打っているチームだけが得点できます。
大会などでは別の得点方式が使われることもありますが、まずはこの基本を知っておけば大丈夫です。
保育園児と90代が対決!?幅広い世代が楽しめる!
ピックルボールの面白いところは、年齢や経験に合わせて楽しみ方を変えられることです。
実は日本のテレビ番組では、保育園児と90代のシニアがピックルボールで対決する場面も紹介されました。
保育園児と90代が同じコートで勝負するなんて、なかなか見られない光景ですよね。
もちろん、年齢や体力によってプレーの強さやスピードには違いがあります。
それでも、無理のないペースでボールを打ち合ったり、仲間と協力してラリーを続けたりと、それぞれに合った楽しみ方ができます。
強く打つだけが正解じゃない!
ピックルボールでは、豪快なショットが決まることもあれば、ふわっと打ったボールが得点につながることもあります。
- 相手がいない場所を狙う。
- ネットのすぐ向こうにボールを落とす。
- 相手の動きを見ながら、次の一打を考える。
こうした駆け引きも魅力のひとつです。
また、ダブルスでは味方との連携も大切。
「ナイス!」「お願い!」と声をかけ合いながらプレーするので、自然とコミュニケーションも生まれます。
勝敗を競うだけでなく、一緒にラリーを楽しむ時間もピックルボールの醍醐味です。
アメリカでは2,400万人以上がプレー!日本でも人気が広がっている?
ここで、ピックルボールの人気を数字で見てみましょう。
アメリカのスポーツ・フィットネス産業協会(SFIA)が2026年6月に発表した調査によると、2025年のピックルボール参加者は約2,430万人。
2020年には約420万人だったので、わずか5年間で5倍以上に増えたことになります。
さらに意外なのが、プレイヤーの年代です。
以前はシニア向けスポーツというイメージもありましたが、2025年の調査では13〜24歳の参加率が年代別で最も高くなりました。
若者にも人気が広がっているんですね。
では、日本はどうなの?
2026年4月に発表された「日本のピックルボール市場調査2026」では、国内の競技人口は約33万人と推計されました。
この調査では、全国の15〜79歳の男女3万人にアンケートを実施しています。
面白いのは、認知度と興味の関係です。
ピックルボールの認知率は、わずか13.1%。
まだ知らない人が圧倒的に多い一方で、競技の内容まで知っている人の74.1%が「プレーに興味がある」と答えています。
知らない人は多い。でも、知っている人の中には、やってみたいと思う人がたくさんいる。
そんな日本の現状が見えてきます。
※アメリカの参加者数と日本の推計競技人口は、異なる調査方法による数字です。
実は1965年生まれ!始まりは子どもたちの暇つぶしだった?
今では世界各地で楽しまれているピックルボール。
実は、60年以上の歴史があります。
誕生したのは1965年、アメリカのワシントン州にあるベインブリッジ島。
ある夏の日、退屈していた子どもたちのために、大人たちが新しい遊びを考えたことが始まりでした。
そこで使われたのが、家にあったバドミントンコート、卓球のパドル、穴の開いたプラスチックボール。
身近な道具を組み合わせて遊んでいるうちに、ピックルボールの原型が生まれたそうです。
名前の由来は犬だった!?
ところで、どうして「ピックルボール」という名前なのでしょうか?
実は、創始者の家族が飼っていた「ピクルス」という犬から名付けられた、という有名な説があります。
かわいらしい話ですが、USA Pickleballが当時の資料などを調べたところ、犬が生まれたのは競技誕生の3年後、1968年だったことが判明しました。
現在、USA Pickleballが紹介しているのは、ボート競技の「ピクルボート」という言葉が由来だという説です。
さまざまなチームから集められた選手が乗るボートにちなみ、いろいろなスポーツの要素を組み合わせた競技に、この名前が付けられたとされています。
ちなみに、ピクルスという犬は実在していました。
スポーツの名前が先で、犬の名前が後だったんですね。
ちょっとやってみたい!日本ではどこでできる?
ここまで読んで、「一度やってみたい!」と思った人もいるのではないでしょうか。
ピックルボールは、日本でも気軽に体験できる機会が増えています。
専用コートだけでなく、地域の体育館やテニスコートなどで開催される体験会もあります。
ピックルボールができる場所を探すなら、【ピックルボールコート検索サイト ーPICKLE SPOTー】

道具は買わなくても大丈夫?
初めてなら、パドルやボールを貸し出している体験会を探すのがおすすめです。
施設によっては、手ぶらに近い状態で参加できるところもあります。
もちろん、動きやすい服装や、会場に合ったシューズは必要です。
また、1人参加OKの体験会もあるので、一緒に始める友達がいなくても挑戦できます。
まずは一度、あの穴だらけのボールを「パコン!」と打ってみてください🥳🥳🥳
新しい趣味が見つかるかもしれません!
※料金・営業時間・内容など変更となっている場合があります。ご利用前に各施設の公式サイト等で最新情報をご確認ください。
参考
USA Pickleball|競技の基本情報
https://usapickleball.org/what-is-pickleball/
USA Pickleball|基本ルール
https://usapickleball.org/rules/summary/
テレビ愛知|保育園児と90代の対決
https://tv-aichi.co.jp/pickleball/
SFIA|2026年のアメリカ競技人口調査
https://sfia.org/resources/sfia-releases-2026-pickleball-single-sport-report-team-sports-reports-to-follow/
ピックルボールワン|日本のピックルボール市場調査2026
https://pickle-one.com/research/2026-competitor-population/
Bainbridge History Museum|誕生の歴史
https://www.bainbridgehistorymuseum.org/our-community-past-to-present/pickleball
USA Pickleball|名前の由来
https://usapickleball.org/pickleball-stories/how-pickleball-got-its-name/
